2024年3月15日、DELLはRyzen 8040シリーズを搭載した14インチノート「Inspiron 14 5445」を発売しました。
スペック

■ Inspiron 14 5445 | |
CPU | Ryzen 7 8840U Ryzen 5 8540U |
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メモリ | 8~16GB DDR5-5600 |
ストレージ | 512GB~1TB NVMe SSD |
画面 | 14.0インチ IPS WUXGA |
インターフェース | USB Type-C(Gen2)×1 USB 3.0×2 HDMI SDXC オーディオジャック |
wi-fi | Wi-fi 6+BT5.3 |
バッテリー | 54WHr |
サイズ | 314×226.15×19.9mm |
重さ | 1.54kg |

特徴
「Inspiron 14 5445」は「Inspiron 14 5435」の後継機種に当たります。

「Inspiron 14 5435」はZen3/VegaアーキテクチャなRyzen 7 7730U/Ryzen 5 7530U (Ryzen 7 5825U/Ryzen 5 5625Uのリフレッシュ版)であり、「Inspiron 14 5445」はZen3+/RDNA2であるRyzen 7035/Ryzen 6000を飛ばして、Zen4/RDNA3アーキテクチャのRyzen 8040シリーズとなりました。
CPU
「Inspiron 14 5445」のCPUは前述の通り、Ryzen 8040シリーズからRyzen 7 8840UまたはRyzen 5 8540U。

Ryzen 8000シリーズは2023年12月に発表されたCPUですが、CPUおよびGPUアーキテクチャはRyzen 7040シリーズと同じZen4+RDNA3となっています。
Ryzen 7 8840Uは、内容的にはRyzen 7840Uとほぼ同じ。違いといえるのはNPU(XDNA)が強化された点だけです。
Ryzen 8000シリーズは発表からしばらく経ちますが、記事執筆時点ではPassMarkと3DMarkの登録はなし。
CPUとGPUは動作周波数も含めてRyzen 7040Uシリーズと変わらないので、おおよそRyzen 7040Uシリーズのスコアで代用できます。
CPU性能はRyzen 5 8540U(7540U)でも前世代のRyzen 7 7730Uや、「Inspiron 14 5440」のCore 7 150U / Core 5 120Uより上のスコアに。Ryzen 7 8840U(7840U)はTDP15WのUシリーズながらTDP28Wや45WのHシリーズに食い込んでいます。
グラフィックはRyzen 7 8840Uが12CU(AMD 780M)、Ryzen 5 8540Uが4CU(AMD 740M)なので、かなり差が開きます。
CPU性能と違ってRyzen 5 8540UはCore 7 150U / Core 5 120Uよりも低い結果に。しかし前世代のRyzen 5 7530U / Ryzen 7 7730Uは上回っています。
強化されたNPU(XDNA)の使い道は模索段階ですが、最近ではフィッシングサイトやマルウェアの検出に使えるんじゃないか(パターン動作の検出はNPUが得意とするところ)など、少しづつ見えてきた感じです。
メモリとストレージ
メモリは8GBまたは16GB(8GB×2)のDDR5-5600。8GBが選べるのはRyzen 5 8540Uの場合のみです。
ストレージは512GBまたは1TBのM.2 SSD。どちらも2230サイズが使われているので、転送速度は5,000MB/s前後となるでしょう。
内部画像によると2280サイズもサポートしています。メモリも換装可能です。
その他
無線LANはWi-fi 6(802.11ax)対応。チップはRealtek RTL8852BEで、Bluetooth 5.3に対応します。
バッテリーは4セルの54WHr。
稼働時間はNetflix視聴時で最大14時間37分とのこと。
電源アダプタは65Wです。
外観
正面です。
ディスプレイは14インチWUXGA(1920×1200)。
色域は45% NTSC、輝度は250nits、コントラスト比は600:1、リフレッシュレートは60Hz。
Webカメラは720p/30fpsです。
2.ヘッドセット ジャック
3.USB 3.2 Gen 1 Type-A
4.ロックスロット
6.HDMI 1.4
7.USB 3.2 Gen 1 Type A
8.USB 3.2 Gen 2 Type-C(DP出力/PD給電対応)
インターフェースはIntelモデルの「Inspiron 14 5440」と全く変わりません。

「Inspiron 5000」番台はDELLの中ではミドルクラス扱いなので、Thunderbolt3やUSB4/Thunderbolt4は搭載されたりされなかったり。
2023年のIntelモデル「Inspiron 14 5430」ではThunderbolt4内蔵なので、必要な場合はそちらを選びましょう(ただしメモリがオンボードです)。

キーボードはエンターキー回りがくっついた、金型共有タイプ。
色はカーボンブラックとアイスブルーの2色。
ヒンジ周りは前世代からまた改良されています。
まとめ
「Inspiron 14 5445」の価格はRyzen 5/8GB/512GBで72,074円、Ryzen 5/16GB/1TBで84,823円、Ryzen 7/16GB/1TBで101,820円。
「Inspiron 14 5440」はCore i5-1334U/16GB/512GBで83,508円、Core 5 120U/16GB/1TBで102,105円なので、AMD系の高コスパ感は健在です。
前世代「5345」では旧アーキテクチャのままということでIntel系に水をあけられていましたが(現にあっという間に販売終了に…)、「5445」はZen4/RDNA3となって性能も跳ね上がり、かつコスパに優れているということもあって、今世代ではRyzenモデルも人気が出そうです。
関連リンク
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